肩が上がらない(頚椎症性筋萎縮症)

症例解説

首の痛みで多くみられる「頚椎症(けいついしょう)」は、首の骨と骨の間にあるクッション(椎間板)が加齢的変化を生じた椎間板ヘルニアや骨の変形や関節の異常な動きなどによって頚椎を構成する組織(椎間関節、靭帯など、神経根、脊髄など)への刺激や圧迫、あるいは首を通る椎骨動脈の血流不全が生じ、何らかの症状が発現したもので、原因としては不良姿勢を長年続けていたために頚椎にストレスが加わることや、他の関節の動きが悪いため首の動きで代償してしまい、頚椎にストレスが加わるなど原因は様々です。

頚椎椎間板ヘルニア以外の頚椎症では強い頚部痛を生じることはむしろ少なく、頚椎症の痛みの程度は頚部の運動によって増減し、特に、頚椎の後屈(後ろに曲げる、上を向く)で増悪します。圧迫する組織によって症状は多岐に渡るため、ここでは脊髄前根障害の場合を紹介する。

頚椎症性筋萎縮症とは痛みはないが上肢が動かないなどの症状が現れる頚椎症の1つで40~50代の男性に多いといわれている。なぜ痛みが無いかと言うと、脊髄には前根と後根と言われる神経の枝があり、前根は、運動を支配し、後根は知覚を支配しています。頚椎症性筋萎縮症の場合頚椎の変形などにより前根のみが障害されるため動かないという症状が出ると共に筋萎縮がみられます。

頚椎は7個あってこの障害については、三角筋(肩を上げる筋肉)や上腕二頭筋(肘を曲げる筋肉)を支配している頚椎5.6番の障害と考えられる。主にこの部位は肩関節の動きを支配しているため方が上がらない症状が主症状で三角筋や上腕二頭筋の筋萎縮を認めることが多い。治療法は基本的に保存療法6ヶ月程度で改善が期待できます。50歳以下では83%、50~59歳が50%、60~88歳では45%と予後も悪くありません。しっかり治療を行えば十分改善ができる疾患ですが、もし3ヶ月以上経過しても軽快の傾向もなく筋力低下や萎縮に変化のない場合は、手術療法を選択する場合もあります。

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